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着ぐるみの歴史

現在で言うところの「着ぐるみ(きぐるみ)」とは、演劇の舞台衣装が進化したものだと言えます。元々は演劇用語で「俳優がその生身を覆い隠す衣装」の総称でした。「人が着るぬいぐるみ」を略して「着ぐるみ」なのです。漢字で書くと「着包み」ですね。遡れば世界の民族衣装が根源とも言われていますが、その話は別の機会といたしましょう。
俳優としては「着ぐるみ」を着る役目を与えられることは屈辱でした。配役とは言えないからです。何しろ、まったく顔が見えないのですから……。よって、デパートの屋上や遊園地、ヒーロー戦隊ものでは、圧倒的にアルバイトさんなどが任されます。容易に想像できますが、動きづらく、暑いです。
この過酷な状況に変化が訪れました。いわゆる「キャラクター」という概念です。
企業やテレビ番組が「マスコット」「イメージ・キャラクター」として「着ぐるみ」を配置するようになりますと「着ぐるみ」は人格を持ち始め、その特性上、平等的で中性的な存在と目されるようになりました。これは非常に重要なことでして「着ぐるみ」にも受け継がれています。
「着ぐるみ」に対しては、非常に抵抗感が弱くなるのです。中身が人だと解っていても、やはりそれは「着ぐるみ」なのです。この段階を経て、現在のイベント用にまで発展していきます。
本格的にイベント用として「着ぐるみ」が使われ出しましたのは、今日より30年くらいも前と言われており、また「着ぐるみ」が慣用語となったのは、平成15年のことであります。
街の中を「着ぐるみ」を着て歩ける時代が来たのだから当然です。
今や「着ぐるみ」は、一つのファッションであり、洋服を選ぶ際の選択肢の一つなのです。また、機能性も向上しました。通気性や可動性は十分に考慮されてデザインされています。
「着ぐるみ」には様々な理由と効果がありますが、最も共通しているのは「楽しい」ということです。歴史、などと銘打ちましたが、楽しくなければ「着ぐるみ」ではありません。それだけ知っていれば「着ぐるまー」にはいつでもなれます。

 

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